夕飯作りそのものが嫌になる日がある。いや、正直に言えば「ハンバーグ」を作る日は十中八九、私の機嫌が悪くなる。

手間暇をかけて種をこね、丸め、焼き始めるまではいい。しかし、フライパンの上でじわじわと火が通っていくにつれて、私の期待は裏切られ始める。どんなに気を配って成形しても、焼いている最中にハンバーグは粉々に崩壊を開始するのだ。本来ならぎゅっと内部に閉じ込められているはずの肉汁は、フライパンの外へ元気よく跳ね飛び、豪快に逃げていく。そして、ようやく火が通り切った頃にそこに鎮座しているのは、肉汁の抜けた「ガスガスの肉片」の出来上がりである。

毎回まったく同じパターンで失敗しているというのに、数ヶ月も経つと懲りもせずに「次こそは」と手を出してしまうのが自分でも恐ろしい。そして何より切ないのは、食卓の空気だ。私のあからさまな不機嫌を察した家族が、「ううん、おいしいよ!」と健気にも気を使いながらその肉片を食べている姿。その気遣いがまた申し訳なく、さらに気を滅入らせる。

そうして食事を終えた後も試練は続く。

準備して、作って、気まずい空気の中で食べて、山のような洗い物を片付け、キッチン中に飛び散った油汚れを念入りに拭き掃除する。ふと時計を見れば、すべてが終わるまでに2時間半もの時間が消えていた。

ただ「おいしいハンバーグが食べたかった」だけなのに、残ったのは疲労感と徒労感だけ。なんとも後味の悪い、気落ちする週初めである。