毎日仕事でコンビを組んでいる、〇ナシ君のことを書くことにした。
〇ナシ君は自分が入社した時にはおられた、10才くらい年下の年下先輩になる(現在30才くらい)。
入社当初はそれほど接点は無かったが、3年前色々なトラブルが重なったことから、彼とコンビを組むようにり…度肝を抜かれたエピソード、彼という人間が伝わるようなエピソードを書けるだけ書いてみようと思う。
1.我々の業種は熱い物を扱う業種だ。そのため扱う機械、設備もすごいエネルギーを持った装置が多い。彼がつかまっている装置は扱いを間違えれば会社の建屋を吹き飛ばせるほどのエネルギーを持っている。
彼はそんな装置の電源をフルパワーにしたままお散歩に出かけてしまったらしい。
主婦が鍋の火を消し忘れて、買い物に出かけちゃった!の100倍ヤバい状況だ。
彼にしてみれば、「大事にならないでしょ。」と思ったみたいだが…
異常に気付いた上司が見に行った時には、装置はメルトダウンし始めていて、恐ろしい程の後光を放っていたらしい。
その上司は熟練工だが、初めて見たその光景が目に焼き付き…しばらくの間夢に出てきたと話していた。
〇ナシ君は処置が施された後に、のんびりジュース片手に持ち場に戻ってきたそうだ。
その日から「〇ナシのことは絶対に目を離すな!」と上層部から指示が出た。
2.彼は計算が出来ない。
これは自分も驚いた。
彼は1ケタの足し算、引き算はできるが、2ケタの足し算、引き算以上の計算ができない。
初等教育の時期何をしてたんだ…と思ってしまう…
そして1番質が悪いのは、出来ないことを誤魔化すところだ…
最初はこっちがパッと答えを言うと、ずいぶん間があった後「わかりました。それで進めときます。」と言うので内気で言い出せないものと思い、彼にお任せすることにした。
しかし彼は見当違いもいいところの、調整をくりかえした。何度も何度も…そのたび「間違いました。」との返答が返ってくるだけだった。
これでは製造工程としても問題だ。
我々は色々話し合った結果。やる作業は理解している様だが、2ケタの足し算の計算ができない。何と何をたしたらいいかがわからない。という2つの欠陥があることにたどり着いた。
電卓を渡しても、どう計算したらいいか分からないんじゃどうにもならないし…困ったものだった…小学2年生レベルの問題なんだけど…と我々も悩んだ。
「〇ナシ君足し算できるか?」これじゃ彼の自尊心を傷つけるだろうし…モラハラ、パワハラだと言われかねん…
結局、「こっちでやるからいいや。」「はい。」これだけで彼は計算する必要はなくなった。とりあえず一件落着ということになった。
3.都合が悪いとトイレに逃げ込んでしまう。
彼は自分には解決できない問題や、決断を迫られるとトイレに逃げ込んでしまう。
ここ最近のエピソードとしては、彼は苦手な作業が目の前に迫ってきたタイミングで「すいませんトイレ行ってきます。」と言い出す。
こっちは「どうぞ。」としか言わない。毎回のことだから。
そして20分位すると帰還される。
その時には嫌い、苦手な作業は終了している。
頻度が多すぎて、上司は「できないならできない。とはっきり言ってくれた方がよっぽど有り難い!あれじゃ何も使い物にならない。」とぼやいていた。
おれの知ったことじゃない。
そんな彼ともう3年も一緒に、仕事をしているかと思うと考え深いものがある。
毎日彼と過ごしていると、馬鹿馬鹿しくなってロト7でも当たってFIREでもできねーかなといつも考えてしまう。
今日の画像は我が家の河津桜の現状。