今日の業務内容
視界は、白く煙っている。
この作業場に充満しているのは、数十年分の埃と、
昨日直したバケツが、隅の方で力なく転がっている。
そして今日、私の前には歪んだ釘の山がある。
金槌を振るうたびに、乾いた粉塵がふわりと舞い上がり、
誰がやっても結果は同じ。誰がやってもいい仕事。代替え可能な仕事。
これが今日の自分の仕事だ。
コン、コン。
厚い手袋越しに伝わる、硬い鉄の感触。
真っ直ぐに直された釘を横に置く。その一本が、
防塵メガネの縁に溜まる粒を見つめながら、ふと思う。
マスクの中で、舌が乾く。
外の新鮮な空気を吸いたいという欲求さえ、
ただ、次の釘を手に取る。
カチリ、と金属が触れ合う音だけが、