先に書いたTH君。ただあの書き方だとTH君が善良な人間で、全く非のない被害者であるように感じてしまうので補足をしたいと思う。
彼は従順な人間ではない。言えば口数少なく、頷いて分かった風にして言われた指示を無視するような人だ。中身はよくわからないが我が強いと言ってもいいのかもしれない。
なんか書いても語彙力のなさで伝わらない。なので、遠くから彼を見てきたエピソードをいくつか書いてみようと思う。
1・我が社は作業着だけは汚れ仕事と言うことで、余りあるほど支給してくれる。しかし彼は会社から支給された作業着を1着(ワンセットのみ)で着回している。それも会社の手洗い場で洗濯をして次の朝、生乾きと思われる作業着で出社してくる。当然洗剤を使用していないため不思議な匂いをくゆらせている。
2・彼はよほど大きな借金でもしてるのか、それとも蓄財のための節約のためなのか、金への執着が物凄く強い。「自分は時間外をたくさんやりたいです。残業代をたくさんもらいたい。」と普段口数少ないのに宴会の席で発言してしまった為、皆から白い目で見られるような状態になってしまったエピソードを持っている。
3・これは2とも共通している部分だが…節約のためとはいえ、会社に設置してあるゴミ袋に手を突っ込んで人の使用済みの物を物色して持って帰る。と言う奇行を何人もの人間が目撃してしまっている。使い道は分からないがマスクまで持って帰るのも目撃されている。
4・自社の創立記念式典が執り行われた。その際、「フォーマルな衣装でジャケット着用。」とアナウンスされた。彼以外の人間は約束通りスーツにジャケット着用で出席した。しかし彼は田舎で言う、夏の葬祭ファッションで現れた。礼服のスラックスに半袖Yシャツ黒ネクタイ。ジャケット無し。黒の腕章さえあれば葬儀委員長だ。流石の経営陣もあっけにとられたのか、「ジャケットは無いの?」「ありません!」いさぎのいい返答にもう何も問い詰めることはなかった。
5・会社にマムシを捕獲して、瓶に入れてもってきた人がいた。会社で見世物になって模様がドクドクしいな。なんて皆で盛り上がった。そこに普段人との交流から無縁のTH君が割り込んできて、「そのマムシください!」といってきた。普段しゃべらない人間が生き荒くくると皆身構えてしまう。「これどうするんだ?」と聞くと、「食います。」との回答。なんか周りが何とも言えない空気になったのを覚えている。
思いついたままに書いてみたが、かなりの変わり者だ。
そんな彼と来週一緒に仕事することがアナウンスされた。
やっていけるんだろうか。不安が広がる。
一応…毎回、画像は文とは関係のない物を張り付けているので気になされないでいただきたい。