自分の気持ちを書いたお手紙を会社側に届けてしばらくたった。
会社側からすぐ何らかのアクションがあるものと思っていた…
もう折り合えないようなら退社してやる!くらいの感情で…
何も音沙汰なしである。
最初のうちは、やったことへの罪の意識と、自分の正当性にえらく考えさせられた。
そして興奮していた部分もあった。
しかし時間がたつにつれて興奮も収まってしまい、自分だけが熱くなっているだけで会社組織からしたらチンケなことだったのだろう…と感じ始めた。
ここで働いていて大丈夫なのだろうか…
生活を守る為と言う部分を捨ててしまったら、辞めるのが最良の選択だろう。
やっぱり昔堅気の、パワハラ、モラハラが根付いた会社は変わらない。
と考えながら日々を過ごしていた。
たまたま我が社の独裁者と社内ですれ違った。そして急に声をかけられた。
「書いていただいた書面、穴が開くほど良く読ませていただきました。これから皆と話し合って色々決めていきたいと思います。頑張ってください!」
と言い放ってすーっと居なくなってしまった。
あまりの急なお声がけだったが、一語一句正確に覚えている。
サラリーマンが繰り出せる最後のカード、退職と言うカードを使ったのだが…どうも手応えを感じない…
この独裁者わがままで会社を良い方にも、悪い方にも…ほとんど悪い方にだが…力任せに歪ませてきた歴史がある。その力に涙し苦しんだ人間大勢、恩恵を受けた人間ごく一部という怪人だ。
その悪手で助けてくれるものと思ったが、それはないなと実感した…
最後の「頑張ってください!」何もしないんだなこの男…と強く強く感じた。
怪人はやっぱり怪人だ。
「頑張ってください!」の言葉が何度も何度も頭の中を回っている。
何を頑張れってか…?
モヤモヤした日々は続く。